朝日新聞デジタル 4月14日(日)17時3分配信
【合田禄】13日早朝に兵庫県淡路島で起きた地震について、政府の地震調査委員会は14日、臨時の委員会を開き、今回の地震は今まで知られていなかった活断層によって引き起こされたと発表した。広い意味で、阪神大震災の余震とみられるという。
今回の地震を引き起こした活断層は、淡路島中西部にある西傾斜の逆断層で、長さは南北方向に約10キロ。委員会は周辺のすでに知られている活断層とは断層の向きや位置が異なり、直接関係はないとした。
マグニチュード(M)6級の地震を引き起こす活断層は地表から見えることはあまりなく、委員会が把握していない活断層は多数ある。
南海トラフで繰り返し起きる巨大地震との関係については、M6級の地震は西日本で多数起こっているとしたうえで「今回の地震だけで南海トラフの切迫度を議論するのは難しい」とした。
本蔵義守委員長は「M6級の地震はどこで発生してもおかしくない。どこでも起こるものと考えてほしい」と話した。
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