大地震にともなって発生し、都市部の超高層ビルなどの大きな構造物に被害を出す恐れがある、周期が2~20秒ほどの長周期地震動について、政府の地震調査委員会は各地でどんな揺れがどの程度続くかを示す「予測地図」を初めて作製する。
3月末までに東海、東南海、宮城県沖の3地震想定の地図を、来年度に南海地震想定の地図をつくる計画だ。
予測地図は、揺れの強さを震度ではなく1秒ごとの揺れの増幅の大きさで表す。地盤によって揺れ方に差が出るため、地下構造の探査や地震の観測データをもとに、深さ5キロほどの地中の構造を解析し反映させる。最大の揺れの強さの分布のほか、揺れの継続時間の予測地図などもつくる。
朝日新聞より