8月8日16時56分頃の和歌山県北部を震源とする地震に関する緊急地震速報について

本日の緊急地震速報、かなり驚きました。
丁度発表された時にホームサイスモを設置されている保育園様に居りました。
16:56頃震度6弱を発表、猶予時間なし。・・・・・おかしい!誤報かもと思いました。
こちらのお客様はライトプランで運用されているので本体地震計の発報が早いはず、いきなり通過地震の緊急地震速報が、しかも震度6弱を発表するはずはない。
それでも毎月訓練をされている成果はバツグン!園児たちはヘルメットをかぶって既に避難体勢に入っている。
保育士さんが避難しますかと事務所に飛び込んでくる。
園長先生はすぐにテレビを確認、私にどうする?とお聞きになる。通過地震で無感なので誤報の可能性が高いと思っていたが、園児さんにはそのまま待機してもらい次の速報なりキャンセル報なりを待ってもらうことにした。その間も携帯電話がけたたましく鳴り響いていた。
テレビで震度1以上を観測した地点はありませんとテロップが出た。
退避体制を解除していただきました。
震源地、予測震度から誤報であることは間違いないと説明したが詳細を確認。やはり誤報でした。
デジタルなまず初期型は発報せず、通過地震については発報しない設計になっているからです。

ベーシックプランでもP波を検知したホームサイスモはない、ホームサイスモの地震計と緊急地震速報の関係をよく理解されているお客様は実質のところ少ないと思います。
ホームサイスモは直下地震時にホームサイスモ内の地震計がP波を検知し、ライトプランはそのまま発報。ベーシックプランはサーバーへ複数のホームサイスモがP波を検知していることを確認後発報することになっています。直下地震では緊急地震速報はほぼ間に合わないので通過地震でホームサイスモの地震計が先に発報しているはずが発報していないという条件から誤報と判断される方はほとんどないと思いますが、直下地震(緊急地震速報が間に合わないほど近い震源)、猶予時間なしの緊急地震速報が発表された場合上記のような判断も出来ます。
ただ、暫くは退避状態は維持されたほうが良いでしょう。東日本大地震のように第二段三段と連発地震の可能性も考えて退避体勢はとってください。
特に海岸に近いところでは高台に避難して暫く様子を見るくらいの警戒はどんな場合でも必要だということは経験済みです。

以下気象庁からのお詫びを転載いたします。

 8月8日16時56分頃の和歌山県北部を震源とするマグニチュード2.3の地震(無感)が発生しました。
 この地震を検知してから18.5秒後の16時56分27.1秒に、近畿地方を中心に、東海、四国、中国、北陸、甲信、関東、伊豆諸島、九州の各地方を対象とする緊急地震速報(警報)を発表しましたが、震度1以上は観測されませんでした。
 緊急地震速報における震度予想が過大となった原因は、和歌山県北部の地震の発生と同じタイミングで、三重県南東沖の海底地震計のノイズを地震の揺れとして取り込んで計算したことによるものでした。

 問題となった海底地震計のデータの利用は停止しました。

 緊急地震速報の過大な予想により、ご迷惑をおかけしたことをお詫びいたします。

気象庁|報道発表資料
気象庁の報道発表資料です