平成28年10月の地震活動及び火山活動について

平成28年10月の地震活動及び火山活動について
気象庁報道発表日
平成28年11月9日
概要
平成28年10月の地震活動及び火山活動について解説します。

本文
地震活動
全国の地震活動
 10 月 21 日に鳥取県中部で M6.6 の地震(最大震度6弱)がありました。地震活動は減衰傾向がみられますが、継続しています。この地震により、全壊2棟、負傷者 28 人等の被害がありました(総務省消防庁による)。
 「平成 28 年(2016 年)熊本地震」の活動は、全体として引き続き減衰傾向がみられます。この活動で 10 月に最大震度3を4回観測しました。
全国で震度3以上を観測した地震の回数は 57 回、日本及びその周辺における M4.0 以上の地震の回数は 96 回でした。

火山活動
阿蘇山では、8日01時55分に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベル3(入山規制)に引き上げました。中岳第一火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
桜島では、昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲で、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
口永良部島では、新岳火口から概ね2kmの範囲で、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。向江浜地区から新岳の南西にかけての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。
草津白根山では、湯釜火口から概ね1kmの範囲で、小規模な噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
浅間山では、山頂火口から概ね2kmの範囲で、弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
御嶽山では、火口から概ね1kmの範囲で、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
霧島山(新燃岳)では、火口から概ね1kmの範囲で、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
諏訪之瀬島では、火口から概ね1kmの範囲で、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石に警戒してください。
吾妻山では、18日に噴火予報を発表し、噴火警戒レベルを1(活火山であることに留意)に引き下げました。

その他の火山の活動状況に特段の変化はありません。
問い合わせ先

地震:地震火山部管理課 電話 03-3212-8341(内線 4581)
火山:地震火山部火山課 電話 03-3212-8341(内線 4538)
資料全文

平成28年10月の地震活動及び火山活動について[PDF形式: 674KB]
別紙1(日本の主な地震活動)[PDF形式: 814KB]
北海道地方の主な地震活動[PDF形式: 3,483KB]
東北地方の主な地震活動[PDF形式: 2,048KB]
関東・中部地方の主な地震活動[PDF形式: 1,609KB]
近畿・中国・四国地方の主な地震活動[PDF形式:6,081KB]
九州地方の主な地震活動[PDF形式: 2,650KB]
沖縄地方の主な地震活動[PDF形式: 819KB]
東海地震の想定震源域及びその周辺の地震活動[PDF形式: 600KB]
別紙1参考(日本の主な地震活動の参考資料)[PDF形式: 876KB]
別紙2(世界の主な地震活動)[PDF形式: 978KB]
別紙3(日本の主な火山活動)[PDF形式: 430KB]
別紙4(世界の主な火山活動)[PDF形式: 508KB]

参考資料

平成28年10月に震度1以上を観測した地震[PDF形式: 1,165KB]
緊急地震速報の提供状況[PDF形式: 415KB]

国土地理院のGNSSによる地殻変動観測については、 国土地理院ホームページの記者発表資料 を参照ください。