過去の比較的大きな地震での実際の猶予時間

よくお客様から聞かれます。
「どのぐらい前に地震が来るのを知らせてくれるのですか?」
お答えは、
「デジタルなまず」の設置場所から震源地までの距離及び震源の深さで決まります。
設置場所から、震源が離れていれば猶予時間が長く、震源までの距離が近ければ猶予時間
はあまりありません。

①平成16年09月05日 19時07分 マグニチュード:7.1  震度:5弱  震源:紀伊半島沖 
  松阪市で24秒前に「警報」
②平成16年09月05日 23時57分 マグニチュード:7.4  震度:5弱  震源:東海道沖 
  松阪市で18秒前に「警報」
③平成16年10月23日 マグニチュード:6.8  震度:7  震源:新潟県中越地方
  新潟県柏崎市で5秒前、上越市で10秒前、糸魚川市で15秒前に「警報」
④平成17年07月23日 マグニチュード:6.0  震度:5強  震源:千葉県北西部
  千葉県柏市で5秒前に、神奈川県鎌倉市で10秒前、小田原市で15秒前に「警報」
⑤平成17年08月16日 マグニチュード:7.2  震度:6弱  震源:宮城県沖
  この地震では、地震が来る10秒前~25秒前に「警報」、各地で安全確保などの
  災害防止処置がとられ大きな成果を収めました。
   (東京では、71秒前に「警報」が発令されました。)

⑥平成17年08月21日 マグニチュード:5.0  震度:5強  震源:新潟県中越地方
  新潟県長岡市で5秒前に「警報」
⑦平成17年10月19日 マグニチュード:6.3  震度:5弱  震源:茨城県沖
  茨城県つくば市で15秒前に「警報」
⑧平成18年03月27日 マグニチュード:5.5  震度:5弱  震源:日向灘
  大分県由布市で13秒前に「警報」
⑨平成18年06月12日 マグニチュード:6.2  震度:5弱  震源:大分県中部
  愛媛県宇和島市で20秒前に「警報」
⑩平成18年12月26日 マグニチュード:4.9  震度:4   震源:佐渡島付近
  新潟県長岡市で15秒前に「警報」
⑪平成19年3月25日 マグニチュード6.9  震度6強 震源:能登半島沖
  輪島では、残念ながら震源までの距離及び震源が浅いため、事前警報が間に合わず。
  能登町(震度6弱)では5秒前、珠洲市(震度5強)では7秒前、富山市(震度5弱)では
  12秒前にお知らせすることが出来ました。

⑩平成19年4月15日 マグニチュード5.3  震度:5強   震源:三重県中部
  津市近郊では、残念ながら震源までの距離及び震源深さ10kmと浅く、事前警報が間に
  合わず。
  桑名市では約5秒前、鳥羽市及び名古屋市では約10秒前にお知らせすることが出来ました。

⑪平成19年7月16日 マグニチュード6.8 震度:6強 震源:新潟県上中越沖
  新潟県柏崎市、新潟県刈羽村では第一報間に合わず。新潟県長岡市3秒前、長野県飯綱町20秒前。2地点ともに震度6強を事前にお知らせすることができました。

今後予想されている巨大地震の予測猶予時間

①東海地震を想定
 静岡で10秒前、熱海・豊田で20秒前、名古屋・小田原で25秒程前、岐阜・津で30秒前、東京で40秒前
②東南海地震を想定
 名古屋・小田原で40秒程前
③南海地震を想定
 名古屋で90秒程前
※これらの地震は、各地で震度6以上の激震の心配がされていますが、これらの地震は海溝型(海)
 の地震であるため、地震が来るまでの猶予時間があります。