房総半島沖で「スロー地震」を検出
独立行政法人 防災科学技術研究所(理事長: 岡田義光、以下防災科研) は、房総半島沖において地震が群発的に発生し、これと同期して通常とは異なる地殻変動があることを検出しました。この地震活動・地殻変動の原因となっているのは、房総半島沖で繰り返し発生してきた「スロー地震」と推定されます。
中略
■今回のスロー地震■
2014 年 1 月 2 日頃より房総半島沖で地震が多数発生しはじめ、これと同期して房総半島の Hi-net に併設された高感度加速度計により明瞭な傾斜変動が観測されました。図 3 はその記録を示しており、房総半島南東岸の観測点(勝浦東(KT2H)観測点)において、点線で囲んだ期間で変動が明瞭です。勝浦東観測点では、北西傾斜の傾斜変動が見られ、これまでの変動量は約 0.4 マイクロラジアンになります。
過去の房総沖スロー地震の際の活動と比較すると、今回の活動は過去の活動域の北端周辺のおよそ 30☓10km 四方の領域で発生しており、空間的広がりが小さいという特徴が見られます。また、傾斜変動の方向は過去の房総沖スロー地震の際の変動と類似していますが、現在までの傾斜変動量は、過去の変動量の下限程度の値であり、特に変動の大きかった 2007 年、2011 年の房総沖スロー地震の際と比較すると約 1/2 です。
これらのことから、スロー地震のすべりがしばらく進展する可能性があり、気象庁等の関係機関と協力し今後も注意深く観測を継続する必要があります。また、この現象について、1 月 15 日に開催される地震調査研究推進本部地震調査委員会に対して、資料提供などを行う予定です。http://www.bosai.go.jp/press/2013/pdf/20140110_01.pdf
防災科学技術研究所新着情報より
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